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大学スポーツ推薦の志望理由書とは?

 大学スポーツ推薦における志望理由書は、決して特別なものではありません。「なぜその大学・学部を志望するのか」を、常に自分の言葉で表現することが重要です。試験の面接においても、志望理由書に記載されていることを中心に質問をされます。目標とする大学進学へ向けて、自分なりに想いをまとめておきましょう。

スポーツ推薦に必要な志望理由書の書き方について

なぜ本学の学部へ志望されましたか

 まず問われることは冒頭にも記載した通り、「なぜ本学の学部へ志望されましたか」です。受け入れる大学としては一番知りたいことなのです。同じかそれに近い名前の学部はたくさんあります。そんな数ある学部の中から選ぶことに対して整理しておくべきでしょう。

 

 自分の夢を叶えるためには、自らのステップアップが見込める施設や影響を与えてもらえそうな教授やOBなど、ここでしか味わえない環境があるはずです。まずはこれをしっかり強調しておくことが重要です。

 例えば、そのスポーツ種目の強豪校であること、自分のプレースタイルが指導者の考えに近いことに加え、自分が興味を持つ研究や取り組み、大学の施設を使ってみたいなどが考えられるでしょう。志望する大学の情報は、ホームページやOBからのヒアリングなどから理解を深めておくことをおすすめします。


大学までの思い出、大学卒業後の進路、現役引退後のセカンドキャリアを見据える

 ここで改めて勘違いをしてはいけないこと、それは大学への進学がゴールではないことです。大学通学の期間は4年ですが、人生全体で考えれば、卒業後の期間が圧倒的に長くなります。

 もちろん、高校までの実績をアピールすることは大事なことで、しっかり棚卸しをしておくべきです。高校在学中に出場した大会の記録、練習から心がけてきた事などを整理しておきましょう。

 そして、大学卒業後はどのような進路を目指すのか。自分が目指す大学で何を学ぶのか。これはかなり重要なことです。目指すべき大きな目標があって、大学進学はその過程に過ぎないからです。

 スポーツであれば、スキルやフィジカル面において、どのようにステップアップを目指すのか。より具体的にしておく必要があります。プロバスケットボール選手を目指すにしても、現役生活は概ね10年ぐらいです。卒業後のセカンドキャリアをイメージしながら、志望理由書を書いていくと良いでしょう。


社会におけるスポーツの役割から考察

 志望する学部によっては、スポーツが社会へどのように還元されるのか。その役割について、考察しておきましょう。

 体育学部であれば、学校で実践する体育の授業や社会における健康との向き合い方など、スポーツの種目だけにフォーカスしない考え方もあるのではないでしょうか。

 現役生活は、いつまで続けられるのかわかりません。ケガが原因で現役引退に追い込まれるかもしれませんし、体のケアを続けてきた事でより長く現役生活を過ごすことも可能です。

 日ごろからスポーツの経験を生かした職業を調べておくと、仕事への取り組み方は、年月が経過するにつれて変化していくことでしょう。

 高齢者や子どもたちに関しても、自分が高齢者や子どもであることを想定しながら、どのような声掛けが的確なのかを意識してみましょう。スポーツから得た経験は、必ず有効なアドバイスに繋がります。

 そのためにも繰り返しますが、大学入試はあくまでも通過点に過ぎません。これからどのような人生を歩むのか。できないことをできるようになるためには、どのような姿勢で臨むべきなのか。志望書を書いていく中で、これまでの人生を整理し、これからの人生でどのように社会へ役立ちたいのかを素直に書いてみましょう。


大学スポーツ推薦における志望理由書の参考例(バスケットボール選手の例)

 私は、小学校1年生からバスケットボールを続けています。始めたころはシュートを決める事が楽しくて、チームでも段々と得点する役割になっていきました。中学校ではエースシューターとしてチームを牽引し、県大会優勝を達成しますが、高校ではバスケットボールの強豪校に進学したこともあって、自分よりもサイズの大きなシューターがライバルとなる事が多くなりました。当時の監督から、ドリブルが好きだったこともあって、ポイントガードの転向を打診されます。コート上の司令塔になったことから、3年生では主将に指名され、チームをインターハイに導くことが出来ました。

 中学校、高校と練習が厳しくて、何度も弱音を吐きながら耐えてきました。その経験もあって、高校で主将に指名された時は、それまでの経験を思い出しながらチームを鼓舞することができました。厳しい練習から得た経験はメンタルの成長にも繋がり、たとえ相手がタフでフィジカルが強くても、心では負けないことを考えてきました。体のケアも常に怠らず、練習・試合におけるケガや成長痛においても放置せず、トレーナーやかかりつけの病院で診てもらうようにしていて、自分の体は自分で守ることを心がけていました。

 私はバスケットボールの選手を目指す傍ら、セカンドキャリアを踏まえて、スポーツビジネスやスポーツトレーナーへの道も想定しています。現役生活をいつまで続けられるのか、指導者においても自分に適しているのか、正直わかりません。様々な可能性を見据えながら、こちらの大学でしっかりと学んでいきたいと考えています。