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大学スポーツ推薦での入学は就職で有利か

 大学へスポーツ推薦で入学ができれば、在学中でいかに結果を残すことを中心に考えるでしょう。ただ、大学は早ければ4年で卒業することになり、次の進路を考えておかなくてはなりません。もちろん、プロの道へ進む学生も少なくありませんが、多くの人は企業へ就職を検討するのではないでしょうか?今回は大学スポーツ推薦で入学した場合、就職活動で有利に働くのかを考えてみましょう。

大学スポーツ推薦で入学したら就職はどうなる?

スポーツ部の活動を積むことで社会に通じるメンタルを獲得

 スポーツ部の活動は、日常生活で味わえない経験をします。日常なものから宿泊を伴う合宿など過酷な条件下で練習を積みますし、主力や控えとして試合に出場できるのであれば、チームが目指すべきスタイルで勝つことが求められます。

 ここで重要なことは、試合を勝つために厳しい練習を積むことから、常に目標達成へ向けて計画し、努力できる力を身につけていることです。社会人になれば組織において目標設定をした上で結果が求められます。部活動で経験してきた鍛錬は、様々な困難に対しても耐えられるメンタルを持っているとされ、社会人になっても戦力として期待されるでしょう。


スケジュール管理とコミュニケーションの能力向上

 部活動と学業の両立は想像以上に大変で、部活動で必要な費用をアルバイトで賄っている選手もいるはずです。つまり、部活動や大学の授業、アルバイトの勤務時間をうまくスケジュール管理をすることが求められます。社会人になれば、様々なことを自分自身で管理しなければなりません。たとえ上司や同僚からいろんなことを要請されたとしても対応することができます。

 そして、アルバイトとして働く職場の人や部活動で接する監督やコーチ、先輩と接することで、あいさつや礼儀といったコミュニケーション能力が向上できます。コミュニケーション能力は仕事をする上で必要ですので、社会人になっても重宝されるでしょう。


企業に内定をもらうために必要なこと

 ここまで比較的優位なことを並べてみましたが、スポーツ部の活動をしてきたとしても、全員が内定をもらえるとは限りません。

 まずは、大手企業ばかりを希望していることです。スポーツ部の活動に専念したことで、就職活動の準備をおろそかにして十分な調査ができていないケースです。大手企業は知名度がありますので、就職活動をするなかで「とりあえず」という思考を持ってしまいます。希望する会社のことを知らないままであれば、内定をもらうことは難しいですね。

 2つ目は、結果を出したことからもたらされる「プライドの高さ、謙虚さがない」ことです。自分に自信をもつことは素晴らしいのですが、あくまでも学生として残してきた実績に過ぎず、社会人としてはまだ結果を出せていません。企業が新卒採用をする大きなメリットとして「無知であることが財産」とあります。無知であるために企業でしっかり育成したいということがここには隠されています。このことからも「プライドが高く、謙虚さのない人」は内定がもらいづらくなります。

 最後に、スポーツ部の活動で挫折を味わったことが無く、その場の勢いだけで乗り越えようとしている人は、企業から中身のない人として扱われやすいです。活動において、様々な壁にぶつかりながら、チャレンジすることも将来のために考えれば重要なことなのです。

 以上「大学スポーツ推薦での入学は就職で有利か」というテーマでしたが、スポーツ推薦で入学できたからと言って、必ず内定をもらえるとは限りません。多くの鍛錬によって成長できたのであれば評価されやすいと思いますが、難なくクリアしてきたということであれば、厳しい状況に追い込まれることも予想されます。学生生活においては、自分自身に対して厳しく向き合い、常に成長することを一番に考えながら過ごされてみてはいかがでしょうか?それができた時に、初めて社会人への扉が開かれるはずです。